カトリック神戸中央教会

Kobe Central

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小長谷壽子シスターからのメッセージ

受洗と初聖体の秘跡の準備を共にして

最近、洗礼あるいは初聖体の秘蹟を受けた方々の心の準備をサポートさせて戴いた中で受けた感動と心の高まりが覚めやらぬうちに、その幾分かをこの紙面を借りて、拙い言葉ですが皆様と分かち合いたいと思います。

これらの準備は子どもたちとその御家族、ならびに洗礼志願者との和やかな交わりのうちに希望をもって静かに進行しました。
毎週のクラスの始まりに一連のロザリオを唱えることによって、主祷文とアヴェマリアが空で唱えられるようになり、終盤には皆、自分の言葉で自然にお祈りができるようになりました。

これはある子どもの受洗が母親よりも先になったケースです。
お母様の受洗の準備講座の開始日に、「シスター、お母さんをよろしくお願いします」と子どもから頼まれた時には正直びっくりいたしました。
通常、保護者が「子どもをよろしくお願いします」というのと逆のケースでしたから、不思議な感動を覚えましたし、「お母さん、僕が先輩だね」と言うのを聞いて、更に不思議な驚きを感じたのです。

共にカトリック要理を学びながら、改めて真理(キリストと共にあること)の豊かさを発見して参りました。
受洗の日も決まり、その一週間前の五月二日(日)に、洗礼を受ける前の面接をポポン神父様にして頂きました。
それはキリスト教生活の導入でもあり、霊的旅路の手引きとも言えるものでしたが、終始聖霊のさわやかな息吹がそよ風のように感じられる一時であり、お話に吸い込まれるように傾聴させて戴きました。

「自己のエゴによらないで流れる雲のように」、「人に見られることを意識していない美しい青空のように」、「誘惑に対しては聖書をもってサタンと闘ったイエスさまのように」生き、「誤って道を踏みはずしたと感じたら、いつでも御父の家に帰るように」。
また、「様々な意見の真っ只中にあっては、一歩退いて自分で考えてみるように」というキリスト教生活のガイドでした。

緊急事態宣言中で、公開ミサの無かった日曜日の朝、私たち二人にとってはもったいない程の霊的糧を戴き、「あれは神父様の悟りなのでしょうか」と感動を分かち合いながら帰途に着きました。

神父様を通して戴いた神様のお恵みに心から感謝します。
今の私の願い、それは洗礼はキリスト者の歩みの出発点ですから、ミサに与って旅路の糧であるご聖体を拝領する毎に、キリストとの一致、家族との一致、仲間の信者たちとの一致を深めながら、共にキリストの背丈に迄成長するお恵みが戴けることです。アメン

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