カトリック神戸中央教会
Kobe Central
catholic church
赤波江 豊神父
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「わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。」(ガラテアの教会への手紙5:25)
今から20年ほど前日本が不況のどん底の時代がありました。
教会での会話といえば失業、リストラの話ばかりで、これからどうなるのだろうかと皆不安でした。
そのようなとき、ひとつの歌が流行りました。坂本九の「明日があるさ」です。
これは1963年発表された歌で、自分に自信が持てず、意中の女性に恋を打ち明けることができないにもかかわらず、前向きに生きる男子学生をユーモラスに表現した歌で当時大ヒットしました。
その後この歌は2000年に缶コーヒーのCMとして歌われましたが、不況のどん底の中でその前向きな内容から再び大ヒットしました。
「明日があるさ、明日がある、若い僕には夢がある…明日がある、明日があるさ」この歌は本来恋愛の歌なのですが、その歌詞と明るいメロディーから、日本中を元気づけてくれました。
テレビだけではなく、商店街を歩けば店の奥から聞こえてくるし、学校帰りの小学生たちが歌っていたり、とにかくどこに行っても聞こえてきました。
もちろん私も今でも大好きな歌です。
今日は聖霊降臨の主日です。聖霊の命令はただひとつ。
前進し続けよ。
立ち止まるな。後ろを振り向くな。確かに過ぎた一日は決して帰ってこない。でも明日という日は永遠にわたしたちを訪れてくれる。
明日が訪れてくれるということは、今日失敗してもまた明日やり直すチャンスが与えられるし、今日の涙は明日自ら拭ってくれる、今日の傷は明日自ら癒してくれるということです。
「明日があるさ」これこそ聖霊のささやきであり、同時に生きるエネルギーを与えてくれます。
「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。」(5:22)
即ち、この聖霊の9の実りこそはわたしたちを前進させてくれる力であり、わたしたちにいつも若返りを与えてくれます。
わたしたちは皆昨日の人ではなく、明日の人ですから。
「明日があるさ、明日がある、若い僕には夢がある」
年配の皆さん、この歌詞は自分に関係がないと思ってはいけませんよ。
青春とは心の若さのことを言います。
「青春とは人生のある時期ではなく心の持ち方を言う。年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき始めて老いるのである」(サムエル・ウルマン)
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カトリック神戸中央教会と同じ敷地に、カトリック社会活動神戸センターがあり、高齢者、障害者支援、外国人支援、野宿者支援を行っています。